わからせる必要はない
あなたを不快にさせた人やあなたを傷つけた人、あなたに劣等感やトラウマを植え付けた人に、あなたの気持ちを理解させる必要はない。
反省して謝罪させる必要も、ましてや復讐する必要もない。
なぜなら、彼ら彼女らには「そのこと」を心底理解する時が必ず来るからです。

それは生きている間ではなく、この物質世界を去って(言い換えれば、死んで)からの話。
肉体を脱いで非物質世界に戻った時。
誰もが、自分の人生の全てを振り返る時が来ます。
この世に生きている時には想像できないくらい、とてつもなく広く大きな視野を持った目で、人生の全てのシーンを見直すんです。
例えるなら、ミクロからマクロ、過去から未来、全ての蓋然性までも同時に見通せるような、全てを知っている目です。
自分の存在状態、思考と感情、言動や選択が、その時その場にいた人々にどんな影響を与えたのか?
自分の心身にどういう影響を与えたのか?
未来の現実にどんな種を蒔いたのか?
そして、最善の選択肢はどういうものだったのか?
まるで映画やドラマを観るように、見返す時が来るんです。
想像するだけで怖い。
もう自己嫌悪のオンパレードですね。
そうなんです。
あの世で人を裁くのは閻魔大王ではなくて、その人自身なんです。
ちなみにその時には、更に進化した存在が人生の振り返りをサポートしてくれます。
あなたを傷つけた彼ら彼女らが、あなたの気持ちを本当に理解するのはこの時。
死んだらわかる。
相手が死んだら、傷ついたその時のあなたの気持ちが、まるで自分に起こったことのように心底わかる。
だから、生きている間にわからせる必要はないし、わかってくれないことを不満に思う必要もないんです。
そして、あなたが死んだら、そんなことにこだわらなくて良かったこともわかるかもしれません。

昨日来られたお客さまにそんな話をすると、スッキリしたお顔で帰られました。
この世で全てを片付けようとしなくてもいいのだと、自分で話しながら思いました。
お時間がある方は、以前にもご紹介したこちらの動画もご覧ください。