もしも・・・
「もしも、この人と会うのが今日で最後だとしたら?」
心に余裕がなくて、家族や大切な人に優しくなれない時は、そんな想像をしてみます。
そうすると、目の前にいる人に優しくなれます。
もしも明日会えなくなったとしても・・・
今日が最後だとしても・・・
なるべく悔いが残らないよう、「愛」で接しようと思えます。

私には姉がいました。
彼女は、私が母親のお腹の中にいる時に交通事故でこの世を去りました。
まだ3才でした。
旅立つ前の日。
姉は、今まで覚えた歌を全部歌ってくれたそうです。
もしも母親が、「もうしつこいなぁ」「はいはい、わかったわかった」という思いで彼女の歌を聴いていたなら、きっと死ぬほど後悔したでしょう。

「家族にイライラする。どうしたらあの子たちは私の言うことを聞いてくれるでしょう?」というお客さまに、こんな話をしました。
そう。
変えるべきは相手ではなく、いつでも自分なんですね。
私たちが自分の本質である「愛」に近づけば、相手の中にある「愛」も観ることができます。
そうすると、今までイライラしていた相手の行為も気にならなくなる・・・かもしれません。

このお客さまと同じような悩みを持たれている方は、時々想像してみてください。
「もし、目の前にいるこの人が、明日この世を去るとしたら?」
「この肉体を持って会うのは今日で最後だとしたら?」
きっと、今までの自分とは違う接し方ができるはずです。
ただしこの方法は、ベースに相手への愛情がある方のみ有効です。
「清々するわ!」という方は、別の方法を考えましょう(笑)