身体は信じた通りになる
先日8年振りに来られたお客さまの話。
その方の義理のお母さんは、80代前半に大腸に穴が空く病気になったそうです。
大腸に穴が空くと、便などの内容物が外に漏れ出し、やがてそれらが血流に乗って全身が細菌に侵されます。
義母はその症状(敗血症)で救急病院に運ばれ、付き添った家族は医師から訊ねられました。
手術をするには高齢でリスクがある。このまま手術をしなければ、余命はあと1〜2ヶ月だろう。
「どうされますか?」
家族は悩んだ末に、手術をしないことを選んだ。義母はもう十分生きたんじゃないだろうか。
その後、緩和ケアの病院へ転院。そこで内科的処置を受けながら、僅かな余命を生きることになります。
転院後、義母に病気のことを説明したそうです。
「お義母さんの腸には穴が空いていてね。そこから便が漏れて全身にばい菌が回るから、この抗生剤の点滴でばい菌を抑えてるんやって」
すると義母は、こう答えた。
「私の腸に穴が空いているわけがない!」
何度説明しても、頑として病気のことを受け入れない。信じない。
「そんなわけがない!」
そして、2ヶ月。
義母は死なない。
時々大好きなアイスクリームを食べながら生きている。
やがて大腸の穴は自然にふさがり、無事に退院。
それから90代まで長生きされたそうです。

自分の身体は自分が信じた通りになる。
人が本気で信じる力、意思の力って凄いなぁとつくづく思いました。