長崎 その2
昨日の続きです。
『四次元パーラーあんでるせん』を出て、JR川棚駅から宿のある諫早駅まで移動。
「諫早」を「いさはや」と読むのは、この旅を予約する時に初めて知りました。
JRの車中は、あんでるせんで知り合った4人の女性とお話をしながら。
1人は東京で看護師をされている方で、後の3人は八ヶ岳の『やつは』さんを通じて知り合った仲良し3人組(本当は仲良し4人組だそうですが、1人は諸事情でキャンセルしたとのこと)で、それぞれ神奈川、愛知、大阪に在住。今日長崎で集合してショーに参加したそうです。
奈良から行っている私が言うのもなんですが、みなさん行動力がありますね。
諫早万灯川まつり
電車は約1時間後に諫早駅に到着。
この日(7月25日)は偶然にも、諫早で花火が打ち上がる日で、駅前には浴衣を着た女性がちらほら。
ホテルで少し休んだ後、花火が打ち上がる川沿いを目指しました。
本明川の河川敷には沢山の灯火が並びます。これだけでも見応えがありました。


川沿いは沢山の人で、私も人の流れに付き従い花火の近くへ。
20時半から始まった花火は本当に見事で、21時までの30分間、休みなく続きました。

ネットで調べると、この日上がった花火の数は2,500発。
ただ綺麗なだけではなくて、昭和32年の諫早大水害で他界された方への想いも伝わる花火でした。


「料金が比較的安くて、空港から近そうだから」という理由で決めた諫早のホテル。
長崎市内で泊まる方が観光するには断然良かったと思いますが、諫早にして大正解でした。
松原海水浴場
翌26日(土)
朝に少し散歩。
昨日、万灯が並んでいた本明川が嘘のようです。

9時前にホテルをチェックアウトして、JRで諫早から松原へ。


駅を降りて少し歩くと、もう海が見えます。

海沿いの少しひなびた町並み。カーテンを開け放した網戸からは、パンツ一丁でテレビを観るおじいさんの姿が見える。私が子どもの頃に見たような風景。
童心に帰って防波堤の上を歩く。
目的地の『松原海水浴場』は、防波堤の終点にありました。

ここは地元の方がお子さんと一緒に泳ぐ場所のようで、観光客は私1人だけでした。

更衣室とトイレとシャワーはあるけれど、荷物を入れるロッカーはない。プラスチック製のブルーのスノコがいくつも並べてあって、そこに荷物を置いて各自のスペースにするという仕組み。
地域の方が2人常駐されていて、私がいる間に一度、「異常ないですか?」と、警官の方が様子を見に来られていました。
実に平和な場所です。

しばらく泳いだら、屋根の下で海を見ながらゆっくり休む。
長崎のFMラジオがちょうどいいボリュームで聴こえてくる。
常駐されている地元の方と少しお話をして、また泳いで、また休んでぼんやり海を眺める。
贅沢な時間です。

「この辺りにご飯を食べる所とか、観光する所はありますか?」
「この辺(大村)は何もないですよ(笑)」
「そうですか。でも、ここに来られただけで大当たりです。本当にありがとうございました」

そば正さん〜空港へ
お昼前に海水浴場を後にし、JRで松原から大村へ。
昨日時間が無くて行けなかった蕎麦屋さんを目指して歩きます。
私が超偏食のせいもあって、今回の旅で唯一満たされなかった「食」が、やっとここで満たされました。

漫画『そばもん』の作者のサインも飾ってあり、テンションが上がりました。

「16時の飛行機なんですが、それまでにどこか観光する場所ありますかねぇ?」
「ちょっと歩いたらあるけど、暑いから早めに空港に行ってゆっくりした方がいいと思いますよ」
親切な店員さんの言葉に従い、そのままバスで長崎空港へ。
空港で普段は飲まないハイボールを飲みながら、昨日買ったESPカードに挑戦。
裏を向けたカードの絵柄を透視します。
「ムムム・・・見えるような見えないような」
結果は25枚中、正解はたったの4枚!
あんでるせんで4時間立ちっぱなしから、30分立ちっぱなしで夜の花火、そして翌日の海水浴。体力的にはかなり疲労しましたが、いい旅になりました。
奈良とは全く違う、長崎という土地の「空気感」も存分に感じられました。
また、いつか来たいと思います。


