栄養とマインド

今日来られたお客さまから、「味噌汁のだしを変えたら、ご主人が家事をしてくれるようになった」というお話を聞きました。

「?」

「おだしを変えたら性格変わる?」

「え?え?・・・どういうこと?」

ちょっと意味がわからない話ですね。

例えば、普通に昆布やカツオなどからだしを取る場合、「だし汁」だけを料理に使って、昆布やカツオの「だしガラ」は捨ててしまいます。

しかし、私たちの身体に必要なミネラル成分の多くは、「だし汁」よりも「だしガラ」の方に残っているそうです。

このことを知ったお客さまは、昆布やカツオやアゴなどを全て粉末状にしたもの(専門の方から購入しているそうです)を、味噌汁のだしに使うようになった。

そうすると、家事の手伝いを頼んでもほとんどしてくれなかったご主人が、今は頼まなくても自分から率先して洗い物をしたり、掃除をしてくれるようになった。

というお話です。

もちろん、「夫が家事をしてくれますように!」という意図を持ってだしを変えたわけではなく(そんな人、いませんね)、自分たちの栄養を考えてだしを変えた。

その結果、ご主人の行動が自然に変わった。

「食べた物(=栄養状態)が心や頭脳に影響する」

このことは、昨年受講したナカムラクリニックの中村医師による栄養学の講座で、多くの具体例を聞きました。

柑橘系、あるいはビタミンCを含むその他の栄養分がIQに影響している。ビタミンCの摂取が減少すると、頭の切れや鋭さが低下する。

マルチビタミン・ミネラルを10週間投与すると、ADHD児童の攻撃性、かんしゃく、他の児童とのケンカ、感情撃発が有意に減少した。

若年受刑者への試験。ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸を投与された受刑者では、暴力行為の発生件数が35%減少した。

知的障害児(IQ=17~70)を対象に、8種のミネラルと11種のビタミンのサプリを4ヶ月投与→平均IQが5.0~9.6上昇。ダウン症児4人中3人でIQが10~25上昇した。視力の回復や成長率の増加が見られたものもあった。

7歳男児 

初診時の所見。おむつ着用。発語なし。推定IQ25~30。サプリの投与を開始。数週間、著明な変化なし。サプリに含まれるある種の栄養素を増量したところ、急激な改善を示し始めた。数日で言葉を話すようになった。数週間で読み書きを学び始め、普通児のように行動できるようになった。

実験(1932~1942年)

猫(総計900匹)を2群に分け対照実験を行う。たとえば、第1群には生肉(2/3)、生ミルクとタラ肝油(1/3)を与え、第2群には 調理肉(2/3)、生ミルクとタラ肝油(1/3)を与える。

結果:実験終了できたのは600匹のみ。

生肉を与えられた第1群は皆一様に健康であり、健康な子猫を産んだ。害虫や感染症、寄生虫に抵抗力があり、バランス感覚も優れていた。彼らの死因は、加齢あるいは事故によるものだった。

調理肉を与えられた第2群では、子猫世代は親世代と変化が見られた。流産が多く、第1世代の25%で、第2世代では75%に見られた。出産時に死亡する猫が多く、また、母乳が出ないため死亡する子猫も多かった。免疫系が弱っており、これは世代を経るにつれてますます弱くなった。骨髄炎にかかる猫が多く、これが原因で死亡する猫も多かった。かかった病気として多いのは、心臓病、腎炎、肝炎、髄膜炎、膀胱炎、関節炎、甲状腺疾患である。

衝撃的だったことは、第2群の第3世代では、6か月齢以上には生きることができず繁殖できなかったことである(なお、種馬ならぬ種猫は常に同じ猫が使われており、この猫は生肉を食べていた)。

「私たちは食べた物でできている」

それは目に見える肉体だけの話ではなく、目に見えない精神も心も知能も、私たちが毎日食べている物に大きく影響を受けています。

「私たちの心も身体も食べた物でできている」と言っても過言ではありません。

それぐらい、食は大切だということです。

今日はお客さまのおかげで、大切なことを書けました。

Yさん、ありがとうございました。

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