内省

「世界一のヒーラー」と言われていたダスカロスは、1日の終わりに「内省」することを勧めていました。

以下は、ダスカロスの著書『キリストのたとえ話』からの引用です。

眠りに入る直前、その日一日を始まりから終わりまで思い起こします。

完全にリラックスした状態で、その日一日に起きた出会いやそれぞれの状況において、自分自身を見つめ、自分自身に問いかけます。

思ったり感じたりすべきでなっかたことで、思ったり感じたりしてしまったことは何か。

思ったり感じたりすべきだったことで、思ったり感じたりしなかったことは何か。

言うべきでなかったことで、言ってしまったことは何か。

言うべきだったことで、言わなかったことは何か。

すべきでなかったことで、してしまったことは何か。

すべきであったことで、しなかったことは何か。

自分を非難することなく、また賞賛することもなく、第三者の目で客観的に、その日一日の間に起きた出来事を観察するのです。

この練習をすると真理を探究する者たちは、自分の感情や思考や行動を、その源までさかのぼって行くことを学ぶようになります。

その目的は、自分の人格や性格からエゴイズムー利己主義ーを少しずつ取り除いていくことにあります。


私はこの「内省」を、1日の終わりだけではなく、起きて活動している時にリアルタイムでおこなうことをオススメします。

上記の内容を、時々立ち止まって自分に向かって問いかけてみるんです。


「今感じていることや考えていることは、自分のためになることだろうか?」

「今言おうとしていることは、愛だろうか?」

「今やろうとしていることは、本当に相手のためだろうか?」

「なんでやれるのに私はやらないんだろう?」

「なんでアカンってわかってるのに、またこれをやろとしているんだろう?」

リアルタイムで内省をする癖をつけると、後で悔やんだり自己嫌悪に陥ることが大幅に減ります。

「所詮、人間なんてこんなもん」

「綺麗事だけでは生きていけませんよ」

「欲望にまかせて行動する。これも貴重な体験」

「みんなやってるよ」

そんな言い訳の声がしょっちゅう聴こえてくると思いますが、無視しましょう(笑)

更にもう一歩進んで、こんな想像もしてみる。


「今考えていることが、目の前にいる人に全部筒抜けだとしたら?」

価値判断のない愛の心で存在する自分なら「どうぞ見てください」と、素直に思えるでしょう。

常にそうあれたら言うことなしですね。

わたしはあなたが何か善くないことをしている時に、あなたに語りかける知恵にあふれた心の声です。

叱るのではなく、あなたに気づいてもらうために。

なぜならわたしは、あなたの思考の中の理性であり、あなたの心の中に宿る愛そのものだからです。


あなたの心の中から、あらゆる辛い感情、すべての憎しみ、無慈悲な思いを捨て去りなさい。

なぜなら、わたしはあなたの中にある「生命(いのち)」だから。

わたしの「生命」を楽しみなさい。

あなたはわたしの子孫であり、わたしの肉と血であり、わたしの一部です。


わたしはあなたを愛しています。

わたしが表現した全てのものを愛しなさい。

他の全ての人達を、自分自身であるように愛しなさい。

そして、わたしがあなたをこれまで愛し続けてきたように、これからもあなたを変わらず愛し続けて行くように、あなたもあらゆる生命を愛しなさい。

『キリストのたとえ話』より


『キリストのたとえ話』
https://amzn.to/3PZqmSt(Amazon)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おもい

前の記事

美しい心