「すること」よりも「しないこと」

私が施術の時に大切にしていることは、「すること」よりも「しないこと」。

自分の意思や意図で、相手の身体に何かを「起こそう」とか「変化させよう」とは「しないこと」です。


相手の身体に触れ、身体自身が変わろうとする動きを感じて、それについていく。

私が自発的に何かをするというよりも、相手の身体が私を使って自分自身を調整していくようなイメージです。

その日の施術がどこから始まり、どういうストーリーを描いて、どこで終わるのかは私にはわかりません。

頭の中はお客さまとの会話に使う以外はほぼ空っぽです。

でも、私とお客さまにとって必要な「何か」が起こることは知っているので、毎回全てを信頼してまかせています。


「それって、怖くないですか?」

以前、私の施術に興味があるお客さまから聞かれたことがあります。

最初は怖かったですね。

でも、信じてやっていると、じきに慣れます。

自分自身と相手の存在、そして起こることの全てを(仮に何も起こらなかったとしても)尊重して、感覚に委ねる。

逆に今は、自分の意思や意図や知識や経験だけで身体を触ることの方がよっぽど怖いですね。


今年も私の施術をお伝えする教室ができたらと考えています。

また日程が決まれば、このブログでお知らせします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おもい

前の記事

内省
音楽

次の記事

ウクレレの弦交換