この世界のどこを観るか

先日、散髪へ行こうとJR奈良駅を通りかかると、駅前の広場で何かの集会がおこなわれていました。

マイクを持つ女性は悲しげな声でこう話します。

「連日テレビを観ていると、戦争のニュースばかりで気が滅入ります。もうメンタルが持ちません!」

どうやら戦争反対の集会らしい。

この女性のように、メディアが提供するネガティブな情報を毎日毎日浴び続ていれば、気が滅入るのも当然です。


戦争は「特定の意図」を持った一部の権力者が起こしているイベントで、その意図が成就されるまでは、他国の市民が叫ぼうが反対しようが止まりません。

しかも、その意図は彼らにとって「正義」ときているものだから、もうどうしようもない。

現地で被害に遭っている人々は本当に悲惨で同情しますが、戦争とはそういうもの。

私はニュースも情報番組も全く観ないので、ウクライナや中東で戦争が続いていることは知っていても、その詳細は全く知りません。

その結果、平和に暮らしています。


ある思想や行為を「正しい」と強く信じている人に、「それは間違っているよ」と言っても、多くの場合は素直に受け入れてもらえない。

極端な例だと、タバコやゴミのポイ捨てをする人に注意したら、「何があかんねん!」と、逆に牙を剥かれることだってある。

近いところでは、新型コロナワクチンがそうでした。

接種をしないことで、集団に属せなくなったり、接種を止めようとして、家族や友人との関係が悪くなった方もおられるでしょう。

全ては、各人が信じている「正しさ」の違いです。

戦争を仕組んで継続している人々も同じ。

彼らも「正しい」と思ってやっている。

西側主体の既存のピラミッド構造を崩壊させることや、ネオナチを排除することや、聖書世界を実現させることなどの意図があるそうですが、真意はわかりません。

私にできることは、何も言わずに彼らからそっと離れることです。


そんなことを思いながら散髪屋さんへ行くと、順番を待っている人が5人ほどおられました。

「待ち時間があってラッキー」てなもんで、本棚にある漫画を選びます。

私が手に取ったのは、森田まさのりさん作の『べしゃり暮らし』。

高校生の主人公がお笑い芸人を目指すストーリーで、ここへ来るとよく読んでいます。

昭和の演歌や歌謡曲が延々と流れる店内。

目を閉じればまるで居酒屋です。

ワクワクしながらページをめくっていると、音楽が変わりました。

♪お前と会った仲見世の 煮込みしかないくじら屋で
夢を語ったチューハイの 泡にはじけた約束は
灯の消えた浅草の こたつ一つのアパートで

なんと、ビートたけしさん本人が歌う『浅草キッド』。

あまりのシンクロにちょっと鳥肌が立ちました。


世界の悪を全て観て、その全てに反対して、その全てを正す。

それは私の仕事ではありませんし、みなさんの仕事でもありません。

私たちの仕事は、世界の善を観て、その全てと調和して、私たち自身の中に平和を創り出すこと。


この世界のどこを観るかで、私の現実が変わる。

ほんの些細な出来事でしたが、この日はいい体験をしました。


『べしゃり暮らし』
https://a.r10.to/h5TWou(楽天)




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です