チューニングを合わせる

「どうやったら自分を変えられますか?」

先日、あるお客さまから聞かれました。

この方の悩みは、家族や他者の在り方を許容できないことでした。

例えば、子どもやペットが部屋を散らかすと、イライラするし時には怒ってしまう。「散らかさないで欲しい。ちゃんと自分で片付けてほしい」ということが望みだとは思いますが、相手が我が子であっても他者のことは変えられません。ましてやペットはもう無理ですね(笑)


「自分のダメな部分を変えたい」

これは私も含めて多くの方が願うことですが、そう願うだけでは何も変わらない。むしろ「変えたい」という願いがある分、ダメな自分を発見する度に今までよりも落ち込みが大きくなる可能性もあります。

「こんなことでいちいち心を揺らされずに、もっと寛容でいたい。でも、今日も無理だった(涙)」


私はこの方に、「チューニングを合わせること」をオススメしました。

「何にチューニングを合わせるのか?」というと、「安心」や「いい気分」です。

一番のオススメは、一人きりで自然に触れること。自然はいつも「ニュートラル」で、何の価値判断も持ちません。そういう中に一人でいると、自然が持つニュートラルな周波数に自分もチューニングされます。

ニュートラルな周波数にチューニングされた状態で日常に戻ると、今までよりも自分の感情が静かになっていることに気づくかもしれません。子どもが部屋を散らかしていても、学校へ行かなくても、「今はまぁこれでええか(笑)」と思えるかもしれない。

あるいは、フラットな感情で「片付けてくれへん?」と言えるかもしれない。感情が静かなら、「いや!」と断われても、「あ、そう」と笑えると思います。


逆に、人が沢山いる場所に行ったり、スマホでSNSやネット情報を見続けていると、「社会意識」にチューニングされやすくなります。

社会意識にチューニングされると、「これは良くてあれはダメだ」という価値判断を持つ思考が忙しなく動きはじめて、自分自身や他者の在り方を許容できなくなります。その結果、感情の起伏も大きくなる。


日々わずかな時間でも、「安心」や「いい気分」にチューニングを合わせていれば、その周波数がその人の「基本モード」になります。

「自分を変えよう」と思い続けなくても、気づいた時には勝手に変わっています。「あんた、変わったなぁ」「え?そう?」てな感じに。

そうなると、社会意識の影響も受けにくくなります。


ただし、「変わりたい」という願望が生まれてから現実化が起こるまで(自分が変わるまで)には必ず「タイムラグ」があるので、焦らず気長にやることですね。焦るとチューニングがズレますから。

タイムラグが、何日なのか何ヶ月なのか何年なのか、それとも来世まで持ち越すのかは、私たちの在り方次第です。


「自分や他者や何かを変えよう」と努力するのではなく、「自分が望む周波数にチューニングを合わせ続けよう」と努力すること。

これが一番手っ取り早い「悩みの解決法」で、もっと言うと「人生ゲームの攻略法」でもあると私は思っています。

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